【コラム】古典のリズムを楽しもう
2023年3月20日
サントレでは俳句・諺・短歌・漢詩・漢文といった古典を、題材として取り入れています。
映像や先生の声の後に続いて、声に出して読むのですが、私達が普段口にしたり聞いたりする現代の文章とは一味違った五七五調や聞き慣れない言葉を、子供たちは面白がって真似します。意味がわからなくてもその独特なリズムや語感は、子供たちにとっても興味深いものです。
雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る(小林一茶)
石ばしる垂水の上のさ蕨の 萌えいづる春になりにけるかも(志貴皇子)
擬音が楽しく、思わず口に出したくなるような俳句や、日本の四季を美しく表現した短歌など、子供たちの感性を刺激する様々な古典を取り扱っています。
サントレの導入園ではお散歩の最中に俳句を口ずさんだり、リズム遊びと組み合わせて古典を楽しんでくださったりしているので、子供たちはすっかり暗記してしまいます。
おうちに帰っても口ずさんでいるようで「この子は何を口ずさんでいるのでしょう?」と先生方に尋ねる保護者の方も多いのだそうです。
また、とある導入園では、俳句を詠んだ俳人に興味を持った子供が「どんな顔なんだろう?」と興味を持ち、先生一緒に調べる、といった発展も見られたということでした。最終的にクラスのお友達皆で、俳人の顔を印刷したカルタを作って遊んだそうです。こんな人がつくった俳句なのだな、とわかるとより一層子供たちの想像も膨らみそうですね。