【コラム】子供の言葉の力を育てる「聞く姿勢」
2023年2月2日
まずはとことん話を聞いてあげること
「子供たちの“言葉の力”を育てるにはどんな言葉がけをしたらいいですか?」
サントレ導入園の先生からこのような質問を受けることがあります。
保護者の方にも考えたことがある方は多くいらっしゃると思います。
たしかに、子供たちへの言葉がけに関してテクニックのような方法や具体的な言葉もいくつかあります。
しかし、“言葉の力”を育てるのであれば、まず大切にしていただきたいのは、とことん子供の話を聞いてあげることです。
自分の言葉を聞いてもらう体験を重ね、伝わる楽しさや共感してもらえる喜びが、更なることばの力を養う原動力になります。
聞き上手になることが、子供の言葉の力を育てると言っても過言ではありません。
是非たくさんお話を聞いてあげてくださいね。
また、美しい心を育むための言葉がけについてのセミナーを以前開催し、動画をこちらからご覧いただけますので、よろしければご視聴ください。
子供たちの聞く力を養うために
保育所保育指針、幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改定により示された「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の一つに「言葉による伝え合い」という項目があります。
伝え合いですので、「聞く」こともことばの力の1つなのですが、つい忘れがちになってしまうことでもあります。
サントレでは物語を集中して聞く、先生の音読を耳で聞いた後に声に出して読む、といったことを繰り返す中で、自然と子供たちの「聞く力」が育まれていきます。
また、先生がお話をする時には集中して聞くという姿勢も養われていくようです。
ある方がサントレ導入園の子供たちを見て、「先生が前に出たら、先生が何も言わなくても前をきちんと向いて、集中して話を聞く姿勢になることに驚きました。」とおっしゃっていました。
「人の話を聞く」という姿勢が、日々行うサントレの中で習慣として身に付いている例と言えるのではないかと思います。
「人の話を聞く」ということは、学びや人間関係の形成において、欠かせない力の1つです。子供の「聞く力」を伸ばすためにも、まずは大人が子供たちの話を聞く、ということを意識していきたいですね。