【コラム】安心感の中で学ぶ大切さ
2022年9月27日
心理的安全性とは
サントレでは「心理的安全性」を確保し、子供たちが楽しく遊び感覚で学べる環境づくりを大切にしています。
「心理的安全性(psychological safety)」とは、ハーバード大学教授であるエイミー・エドモンソン氏が提唱した心理学用語です。
もともとはビジネス用語として、「職場組織の中で、自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態」といった意味で使われていました。心理的安全性が担保された職場は、パフォーマンスが向上し、円滑なコミュニケーションにより、情報交換がスムーズになるといわれています。
人は、安心感の中でこそ最大限のパフォーマンスを発揮できるのです。
子供たちの学びの場に関しても同様で、のびのびと学ぶためには、「心理的安全性」が必要です。
安心感の中でサントレを行うために
子供たちが言葉の力をぐんぐん伸ばしていくためには、先生も子供たちも「失敗しても大丈夫」「サントレは楽しい」という気持ちで、サントレを行っていただくことが大切だと思っています。
サントレでは、先生が子供たち一人一人と目を合わせてコミュニケーションをとり、優しいタッチングと言葉がけで関わります。出席を取る際は、先生とクラスのお友達から名前を呼んでもらいます。そうすることで、「僕はここにいていいんだ」と居場所を確認でき、安心感を得ることができます。
また、上手にできない子がいても、個人名をあげて注意するようなことはありません。点数をつけて評価することもありません。
うまくできている子をたくさん褒め、うまくできていない子も、頑張りをそのまま認めてあげます。
できたことをたくさん褒めてもらうことで、子供たちは安心感の中で成長することができ、自己肯定感も培われます。
先生も「失敗しても大丈夫!」
子供たちがリラックスして楽しむためにも、先生方がまずリラックスして楽しんでいただくのが一番です。
サントレの導入園の先生方には、「間違えちゃいけない!」と固くなる必要はないことをお話ししています。例えば、漢字の読み方や、カリキュラムの順序を間違えてしまうこともあると思いますが、素直に「間違えちゃった!ごめんね」と伝えることが必要ではないでしょうか。間違いを許しあえる空間をつくることで、子供たちにとっても安心して取り組める環境になります。
安心感の中でリラックスして楽しめることが、正確に行うこと以上に大事なことなのです。