特別支援プログラム「こころね」のご紹介
2023年5月17日
「サントレ・言葉の教育」は、幼少期の子供たちとたくさんの言葉との出会いを作るための幼児教育プログラムとして開発されました。
年々発達支援が必要なお子様が増加している中で、「サントレを始めて、文字や言葉への興味が出てきた」「会話のキャッチボールを楽しめるようになった」といったようなお声を全国からいただくようになりました。
そこでサントレは、これまでの教育プログラムをベースに、児童発達支援事業所、放課後等デイサービス、多機能型事業所に通う子供たちのための特別支援プログラム「こころね」を開発しました。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)の一環として、お子様ひとりひとりの発達特性やねらいにあわせてご利用いただけます。
こころねのねらい
全ての子供たちに共通したねらいは、言葉を楽しむこと。
しかし、目指すものは一人ひとりの子供たちによって異なります。
こころねがリードする4つのチカラ
言葉の発達に必要な4つのチカラをリードします。
プロのアナウンサーによるナレーションやさまざまなクラシック音楽を聴きながら、言葉と音を区別し、音声から言葉を聞き分ける力を育むことが期待できます。
まずは声を出す楽しさを味わいます。発達に応じた単語や物語を音読するカリキュラムで、「心のチカラ」を育てるとともに、他者にも聞き取ることができる発声を促します。
「目で見る言葉」といわれる漢字を用い、漢字ゲームや漢字かな交じり文の物語に触れることで、楽しみながら言葉の意味を獲得する力を養います。
心のチカラを最も大切にしています。声のチカラを育てながら、絵本の内容やプログラム進行内の会話を楽しむことで言葉が伝わる経験と「もっと話したい」という気持ちを養います。
たくさんの言葉に出会うカリキュラム
たくさんの言葉に触れ、DVDや指導員の声を聞くことで「聞こえに関する障害」のリハビリ効果が期待できます。
言語機能、話し言葉の障害だけでなく、飲食に必要な嚥下(えんげ)機能の障害のリハビリとして期待できる音読を行います。
言葉を獲得するための手がかりとして、漢字かな交じりの絵本やカードを使用します。漢字は「目で見る言葉」です。
代表的なカリキュラム
瞑想
クラシック音楽を聴きながら、情緒の安定や落ち着きを得る時間です。気持ちの切り替えや着座のトレーニングとして取り組めるカリキュラムです。
「興味がないと活動に参加しない子が、瞑想の時に目をつぶるようになりました。」
音読活動
オリジナル絵本や映像などを使用して、子供たちの成長に合わせた音読活動を行います。
物語や言葉のリズムを楽しみながら、発語を促す効果が期待できます。
「癇癪を起して参加していなかった子が、遠くから見て、絵本の内容を暗唱するようになりました。」
「補聴援助システム(人工内耳)を付けて通所する子が、積極的にサントレに参加し、発語が明瞭になってきました。」
「サントレに興味を示さなかったダウン症の子も、映像を見て、絵本の内容を理解できるようになりました。」
漢字カード遊び
発達障害に多い視覚優位の特性を生かして、漢字を使ったゲームで遊びます。漢字を読むことにより、言葉の獲得と文字への興味を育てる狙いがあります。
「座ることも難しかった3歳の子が、カードを持たせると座るようになり、漢字も読めるようになりました。」
「自閉症で多動性を持つ子が、いち早く漢字を覚え大きな声で参加するようになりました。」
教材
ステージ1~8までの段階をご用意しており、一人ひとりの発達特性に合わせてご使用いただけます。
ご利用料金
料金は月額制となっております。施設の1日あたりの利用定員によって月額利用料は異なります。お気軽にお問い合わせください。
<月額利用料に含まれるもの>
ステージごとの教材(利用者用・教職員用)・カリキュラム進行表・指導員へのご相談・各種研修
導入施設から寄せられた声
保護者
「口数が少しずつ増えてきて、自宅では教えたことがない言葉も話すようになりました」
「先生たちと会話のキャッチボールができることが喜びになっているようです」
「自宅でも一人で絵本を指でなぞるなど、以前より文字に興味が出てきたと思います」
職員・支援者
「言葉が出ていない児童が音声模倣、もしくは発生しようとすることが増えました」
「瞑想することで、落ち着いて着席することが子供たちにとっても心地よいと感じられるようになったと思います」
「入所当時は言葉の出なかった児童が時間をかけて聞き取れる発音で漢字の読みができるようになりました」
「形で覚えているとはいえ、文字に興味を持つきっかけとなり、保護者の方からも大変喜ばれたことが印象的です」
「サントレを行っている際、前に居る支援員の方を意識して見ています。カリキュラムに集中しているのがわかります。」
「サントレの時間は、どの子供も楽しみながら参加しています」
指導方法をインストラクターと相談しながら、子供たちの様々な特性に寄り添った環境で取り組むことができるカリキュラムです。詳細はお問い合わせください。




